高知脳神経外科病院|次のリーダーを必要としています。

私たちの地域私たちの医療とはなにか

院長(左)と副院長(右)

地域に必要とされる形を40年近く問い続けてきた

1988年8月、当院は高知県初の脳神経外科専門病院として誕生しました。 初代院長は県外で研鑽を積み、米国留学を経て高度な知見と技術を学んだ医師です。 その学びを携えて高知へ戻り、大学病院で後進の育成に尽力したのち、当院を立ち上げました。 「自らが培ってきたものを研究や教育にとどまらず、生まれ育った地域の身近な命を救うために還元したい」—そこには、退路を断って地域医療に身を投じた強い覚悟がありました。 当時は「他院では難しい手術がここでならできる」「術後の回復が早い」と評され、近隣の病院や大学病院からも難治例の紹介を受ける存在だったといいます。 地域の患者さんのために持てる知識と技術の全てを尽くす。 その創業の意志は脳神経外科という枠を超え、病院全体を貫く理念として今も受け継がれています。 開院から40年近くが経つなかで、当院のあり方は絶えず変化してきました。 それは自ら望んで挑んだ変革もあれば、医師体制の変化や時代の波といった、思いどおりにならない事情や環境と向き合いながら、形を変えざるを得なかったこともあります。 それでも「地域の脳神経外科を担う」という本来の役割は今も変わらず、手術を自院で行い、脳神経外科として完結できる部分も担い続けながら、当院が担う領域は少しずつ広がってきました。 「自分たちが今できる医療」「これから実現したい医療」、そして「地域が当院に求めている医療」。この三つの狭間で必死に模索し、ときに葛藤しながら歩みを進めてきた軌跡です。 現在は急性期の治療にとどまらず、未然に防ぐ予防(脳ドックや生活習慣病の管理)、そして発症後を支える医療(リハビリテーションや回復期支援)へと広げています。 脳卒中で救急搬送された患者さんを救命して終わりではなく、再発予防に努め、住み慣れた生活へと戻る過程まで伴走し続ける。 先代の頃から何十年も通い続けてくださる患者さんがいらっしゃるのは、こうした日々の積み重ねの証だと考えています。 地域のニーズに正面から向き合い、その時々で「今、この地域に必要な形」を選び取ってきた選択の連続が、現在の当院を形づくっています。 近年では新たな挑戦として、内科診療の体制を整えました。 地域の高齢者の多くは脳疾患のリスクとともに、生活習慣病などの慢性疾患を抱えて暮らしています。脳神経外科を核としつつ内科を併設したことは、「気軽に受診でき、慢性期まで一貫して診てもらえる病院」という、地域が日常的に求める声に応えるための一手でした。 そして今、当院はさらにその先を見据えています。 「地域のために、持てる力を尽くす」という創業時からの意志はそのままに、これからの時代に向けて何を変え、何を新しく担うべきかを真剣に議論している最中です。
次のステージへ進むために、今何が必要なのか。 どのような志を持つ医師と出会えれば、この地域へもう一段上の医療を届けられるのか。 私たちはこれからも立ち止まることなく、その答えを探求し続けたいと考えています。

なぜこの医療をするのかなにをめざしているのか

あなたがめざす医療を実現できる場でありたい。

当院が開院した1988年と現在とでは医療を取り巻く環境も、求められる役割も大きく様変わりしました。 高齢化が進み、多くの患者さんが複数の慢性疾患を抱えながら生活を送る時代です。 医療技術は高度化・細分化を重ね、脳神経外科の領域でも開頭手術と血管内治療とで専門分化が進みました。 同時に、国の政策として高度急性期医療は大規模な基幹病院へと集約され、医療機関ごとの機能分化が明確に推し進められています。 さらには医師の働き方改革も重なり、一人の医師が抱えられる役割の範囲も問い直されています。 こうしたうねりのなかで地域の病院に求められる姿は、初代院長の時代と2代目となる現院長の時代とで確実に変化してきました。 脳神経外科がまだ希少だった開院当初、当院に期待されていたのは「他院では困難な手術を引き受ける最先端の専門病院」としての役割でした。 しかし今、この地域が当院に求めているのは、当時とは違う形の医療です。 そんな環境の変化のなかで2代目院長がすべての職員に対して、何よりも大切にしている想いがあります。 それは、「地域への貢献に繋がるのであれば、その人が目指す医療をぜひここで実現してほしい」という願いです。 多くの医療機関では「当院が求める役割を果たしてほしい」とやってほしいことを先に提示することが一般的かもしれません。しかし、当院はその逆のアプローチから入ります。 「まず、あなたが何を実現したいと考えているのか」。それが地域の患者さんのためになるのであれば、当院はその挑戦を全力で後押しします。 そこには、院長自身の過去の経験があります。 自らが望んでいた最前線でのキャリアと、病院を継承し地域から求められる役割との間で、深く葛藤した時期がありました。 第一線で専門性を突き詰める道を一度手放し、この地域で必要とされる役割を引き受けてきた——その経験があるからこそ、「共に働く仲間には、自分のめざす医療を諦めず、実現できる場所であってほしい」と人一倍強く願っています。 現在、当院がめざしているのは、脳神経外科として2次救急の対応が完結できる医療をこの地域に維持することです。 3次救急の大病院へ搬送される手前の段階でしっかりと受け止め、必要な治療をここで完結させる。 その役割を土台としながら、地域の患者さんが日常的に必要とする診療を一つずつ拡充してきました。脳ドックなどの予防医療やリハビリテーションに力を注ぎ、さらに内科診療を併設することで、地域の方々がいつでも安心してかかれる間口を広げています。 こうした診療機能の拡大と並行して、当院は組織のあり方そのものも見直してきました。 かつて存在した属人的な慣習を見直し、誰が見ても納得できる公平な評価制度へと刷新。 地域や患者さんのために自ら考え行動した人が、正当に報われる仕組みを整えました。 トップダウンで決めたわけではありません。現場の一人ひとりの声をすくい上げながら、試行錯誤し、形にしてきたものです。 想いを持って取り組む人が正しく報われる組織へと変わってきた今、当院は次の一歩を見据えています。 脳神経外科として私たちが担える役割をもう一段階広げていくこと。 そして、これからの時代の「地域の病院」として果たすべき使命にあらためて挑むこと。 このビジョンに心から共鳴してくださる先生との出会いを私たちは待っています。 その先生が当院で存分に力を発揮し、生き生きと輝いていくこと。 それこそが結果としてこの病院を、そして地域の医療をさらに前へ進めていく力になると信じています。
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